インプラントをより長持ちさせるためには、治療後に行う定期的なメンテナンスが欠かせません。治療後、定期的にメンテナンスを受けることでお口の健康の維持につながり、インプラント寿命を延ばす効果を期待できます。
目次
■定期メンテナンスが持つさまざまな役割
インプラント治療後の定期メンテナンスには以下のようなさまざまな役割があります。
①お口の病気や異常の早期発見・早期治療につながる
定期メンテナンスでお口をチェックすることでむし歯・歯周病や噛み合わせの乱れ、インプラント周囲炎などをいち早く察知しやすくなります。お口の病気や異常を早めに察知することで早期治療につながるため、口腔内疾患が重症化するリスクを低減できます。
②インプラントの異常の早期発見・早期処置につながる
定期メンテナンスでお口をチェックすることでインプラントの破損や不具合などの異常をいち早く察知しやすくなります。インプラントの異常をいち早く察知することにより、状況に応じて早期に修理や交換を行えます。
③インプラントをより長持ちさせやすくなる
定期メンテナンスでお口の病気や異常、および、インプラントの異常をいち早く察知することで早期処置・早期治療につながります。早期に処置・治療を行うことによってインプラントや口腔内の状態を正常に保ちやすくなり、インプラント寿命を延ばす効果を期待できます。
■インプラント治療後の定期メンテナンスの内容
熊谷ディアベテスクリニック歯科では歯科医師、歯科衛生士によるインプラント治療後の定期メンテナンスを行っています。
1.歯科医師による口腔内チェック
歯科医師が目視で患者様の口腔内をチェックし、お口やインプラントの状態を確認します。目視による診察のほか、状況に応じてレントゲン・CTによる撮影を行い、歯槽骨の状態や歯の位置を詳細にチェックします。
むし歯・歯周病、噛み合わせの不具合、インプラント周囲炎など、お口の病気や異常が見つかった場合は患者様のご同意を得た上で治療を進めていきます。
インプラントの破損や不具合が見つかった場合はパーツの交換・修理を行います。
フィクスチャーに異常があるケースは重篤なトラブルが起きている可能性が高いため、状態を見極めながら適切に治療を進めていきます。
2.歯科衛生士による歯のクリーニング
歯科医師による検診後は歯科衛生士が歯のクリーニングを行います。
クリーニングでは患者様ご自身では落とし切れない歯垢や汚れを除去し、歯とインプラントを徹底的に清掃します。歯に付着した歯石も取ります。
{歯みがき指導を行うことがあります}
メンテナンスの際に歯垢や汚れが多く付着している場合は歯科衛生士による歯みがき指導を行うことがあります。
歯みがき指導はメンテナンス時以外にも受けられます。ご希望の方は歯科医師、または、スタッフまでお申し出ください。
■治療後、メンテナンスを怠ったらどうなるの?
◎定期メンテナンスを怠ると「インプラント周囲炎」を発症するリスクが高まります
インプラント治療後、もっとも気をつけたい病気の一つにインプラント周囲炎があります。
治療後、毎日の歯みがき・歯間清掃によるセルフケアや歯科医院で受ける定期メンテナンスを怠ると、歯周ポケットの中で歯周病菌をはじめとする細菌が増殖してインプラント周囲炎を発症するリスクが高まります。
インプラント周囲炎は歯周病の一種です。インプラント周囲炎になると歯ぐきの腫れや歯ぐきからの出血、歯ぐきから膿が出るなどの症状が現れることがあるほか、重症化すると歯槽骨が溶けてフィクスチャーが抜け落ちてしまうケースもあります。
【治療後は継続して定期メンテナンスを受け、お口の健康とインプラントの状態を正常に保つことを心がけましょう】
インプラント治療後は1年に3~4回程度のペースで定期メンテナンスを受けることでお口の健康とインプラントの状態を正常に保ちやすくなります(※)。
(※)メンテンナンスのペースは患者様やお口の状態によって異なります。
お口の健康を保ち、インプラントを長持ちさせるためにも治療後は毎日のセルフケアをしっかり行い、併せて、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けましょう。