「歯ぎしり・食いしばりの癖があるんだけど、インプラント治療は受けられる?」
「就寝中など、自分が歯ぎしり・食いしばりをしているかどうかが、はっきりわからない」
歯を強く噛み締めたり、上下の歯をこすり合わせる「歯ぎしり・食いしばり」。前回の記事では、歯ぎしり・食いしばりの原因と治療(処置)方法についてご紹介をさせていただきました。
歯ぎしり・食いしばり(以降、まとめて「歯ぎしり」とします)の癖があると、歯や歯周組織に大きな負荷がかかりやすくなります。
歯ぎしりにより、インプラントに悪影響が出る可能性も。
歯ぎしりの癖がある場合は、原因に合わせて適切な対処を行い、歯や歯周組織、および、インプラントへのダメージを軽減することが大切です。
目次
■歯ぎしりが及ぼすインプラントへの悪影響
歯ぎしりの癖があると、以下のような悪影響がインプラントに及ぶおそれがあります。
悪影響①アバットメントがゆるみやすくなる
歯ぎしりによってインプラントに負荷がかかると、連結部品であるアバットメントがゆるみやすくなる可能性があります。アバットメントのゆるみにより、人工歯を使ってしっかり食べ物を噛みにくくなる場合も。
悪影響②人工歯がひび割れたり、欠けやすくなる
歯ぎしりの負荷によってインプラントの人工歯がひび割れたり、欠けやすくなる可能性があります。特に、人工歯の表面がポーセレンセラミックの場合、歯ぎしりによる人工歯の表面の割れ・欠けが起きやすいため、注意が必要です。
悪影響③インプラント体が破損することがある
歯ぎしりによって負荷がかかり続けると、顎の骨に埋め入れたインプラント体が破損することがあります。歯ぎしりの過剰な負荷が原因で顎の骨とインプラント体の結合が阻害され、インプラント体が脱落するケースも。
悪影響④インプラント周囲炎を発症・進行しやすくなる
歯ぎしりによって、歯ぐきや顎の骨など、インプラント周りの歯周組織に過剰な負荷がかかり、インプラント周囲炎を発症する場合があります。歯ぎしりの負荷が原因で、インプラント周囲炎が進行することも。
■あなたは大丈夫?「歯ぎしり セルフチェック」
歯ぎしりは就寝中や無意識にしていることがあるため、ご自身では歯ぎしりに気づけないケースが多いです。
気づきにくい歯ぎしり。今回は、以下に歯ぎしりのセルフチェックリストをご用意しました。ご自身に当てはまる項目があるか、確認してみましょう。
□知覚過敏の症状がある(冷たい・熱い物、風、歯ブラシがふれると歯がしみる・歯が痛む)
□歯科医院で「歯がすり減って(摩耗して)・ひび割れています」と言われた
□歯みがきをして、定期的に歯科医院で歯をクリーニングしているのに歯周病が悪化した
□補綴物(詰め物・被せ物)がよく割れる・欠ける
□歯並びや噛み合わせの乱れがある
□歯根を破折したことがある
□顎関節症の症状がある(顎関節から音がする、顎関節に痛みがある)
□頭痛や肩こりの症状がある
□顎周りの筋肉(咬筋など)が発達し、エラが張ってきた
□歯を支える顎の骨(歯槽骨)や上顎(口蓋)のあたりに出っ張りがある
◎1つでも当てはまった方は、歯ぎしりをしている可能性があります
上記のリストは、歯ぎしりをしている方に見られることがある主な症状です。セルフチェックの結果はいかがでしたか?いくつ、当てはまりましたでしょうか?
1つでも当てはまった方は、就寝中や無意識に歯ぎしりをしている可能性があります。
なお、上記に当てはまったからと言って、必ずしも、歯ぎしりをしていると確定した訳ではありません。歯ぎしり以外の原因でも、リストに挙げた症状が引き起こされる場合もあります。
【歯ぎしりの可能性がある方のインプラント治療は当院までご相談ください】
熊谷ディアベテスクリニック歯科では、歯ぎしりの可能性がある方に対するインプラント治療を行っています。
歯ぎしりの可能性がある場合は、以下の治療(処置)を行うことで、歯や歯周組織、および、インプラントへの負荷の軽減につなげます。
1.マウスピース(スプリント、ナイトガード)
2.噛み合わせの調整(咬合調整)
3.口腔筋機能療法(MFT)を含む自己暗示療法
4.歯科矯正
5.顎関節周りの筋肉マッサージ
歯ぎしりの癖がある、または、歯ぎしりをしている可能性があり、インプラント治療をご検討中の方は、当院までお気軽にご相談ください。相談費は無料です。
診察では、歯科医師が歯ぎしりの有無を確認すると共に、患者様の現在のお悩みをお伺いします。お話をすべてお伺いした上で、お1人お1人に適した歯ぎしりの治療(処置)&インプラント治療をご提案させていただきます。