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インプラント・骨造成ができないケースについて



お口の中に人工歯根を作るインプラント。安定性が高く、優れた治療法です。


ただし、顎の骨にフィクスチャーを埋め入れるため、患者様の健康状態によってはインプラント治療、および、インプラントにともなう骨造成を行えないケースがあります。


■絶対的禁忌と相対的禁忌


インプラント治療、および、顎の骨を増やすための骨造成ができないケースは大きく分けて2種類あります。


1つはインプラント・骨造成を原則として行えない「絶対的禁忌」。もう1つは、顎の骨や健康状態が改善できればインプラント・骨造成を行える可能性がある「相対的禁忌」です。


◎絶対的禁忌の方

以下に該当する方は絶対的禁忌となり、原則としてインプラント・骨造成は行えません。


・1型糖尿病の方

・重度の2型糖尿病で血糖コントロールができていない方

・重度の心臓病の方

・骨粗しょう症の治療でビスホスホネート製剤を服用している方

・がん治療などで顎の周辺に放射線治療を行っている方


◎相対的禁忌の方

以下に該当する方は相対的禁忌となります。相対的禁忌の方はそのままではインプラント・骨造成は適用できませんが、顎の骨や健康状態を改善することで治療を行える可能性があります。


・2型糖尿病で血糖コントロールができている方

・心臓病をお持ちで手術、薬剤の投与・服用に耐えられる状態の方

・重度の歯周病で治療を受けており、顎の骨や歯ぐきの状態改善が見込める方

・未成年の方(※1)

・喫煙者の方

・妊婦の方(※2)


(※1)顎の骨の成長が落ち着くまでインプラント

治療の時期を延ばすことがあります。


(※2)妊娠初期(妊娠1~4ヶ月)、妊娠後期(8ヶ月目以降)の妊婦の方

にはインプラント治療・骨造成などの手術、および、麻酔をともなう

歯科治療は原則として行えません(応急処置のみとなります)。


■病気の予防や治療、禁煙により、インプラント治療を行える可能性が高まります


◎より良い状態でインプラント治療を受けるために

相対的禁忌に該当する方は、


・歯周病治療

・糖尿病治療(血糖コントロール)

・禁煙


をすることでインプラント治療を行える可能性が高まります。


{歯周病の方のインプラント治療}


インプラントをご検討される方は40~50代以上の方が多く、重度の歯周病にかかっているケースが少なくありません。


重度の歯周病は歯を支える歯槽骨(顎の骨)が大きく溶けてしまうため、そのままの状態ではインプラントの埋め入れが難しくなります。インプラントの前に、まずは歯周病を治すことが先決です。


顎の骨量が足りない場合は骨造成によって骨を増やすことでインプラント治療を行える可能性を高められます。ただし、ベストは「ご自身の歯槽骨を歯周病から守ること」です。


日頃からセルフケア(歯みがき+歯間清掃)をしっかり行い、併せて、歯科医院での歯周病メンテナンスを受けることで歯周病の進行抑制につながり、歯槽骨を健全な状態に保ちやすくなります。


{糖尿病の方のインプラント治療}


原則として、1型糖尿病の方にはインプラント治療・骨造成は行えません。ただし、2型糖尿病で糖尿病治療を受け、血糖コントロールができている方はインプラント治療・骨造成を行える可能性があります。


{喫煙者の方のインプラント治療}


タバコに含まれるニコチンが骨結合や傷の治癒を阻害するため、原則として喫煙者の方にはインプラント治療・骨造成は行えません。ただし、禁煙の継続により健康状態(血流や代謝)の改善が確認できる方はインプラント治療・骨造成を行える可能性があります。


【内科併設により、糖尿病などの基礎疾患をお持ちの方にも対応しています】


熊谷ディアベテスクリニック歯科は内科併設の歯科医院です。内科併設の強みを生かし、糖尿病や高血圧などの基礎疾患をお持ちの方のインプラント治療に対応しています。


治療の際は内科医と連携を取り、血糖値や心電図を注視しながら綿密に手術のシミュレーションを行います。内科・歯科でチームを組んで患者様の全身の健康管理を行うことでインプラント手術の安全性を高められます。


「重度の歯周病で顎の骨が溶けてしまった」

「糖尿病だが、インプラント治療を受けられるのか知りたい」


など、お口のお悩みやインプラント治療に関するご質問がある方は当院までお気軽にご相談ください。相談費は無料です。カウンセリングのご予約はお電話にて受け付けております。

当院は、熊谷・深谷・行田など近隣市町村からの患者様はもちろん関東、東海・甲信越からご通院くださっている患者様もいらっしゃいます。治療回数を減らした治療プランのご提案も可能です。

熊谷ディアベテスクリニック歯科
医長 小西 雅也

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