ブログ BLOG

当院で行っている歯のクリーニングのご紹介



むし歯・歯周病から歯を守り、お口の健康を保つためには毎日の歯磨きをしっかり行うことが大切です。ただし、ご自身で行う歯磨きだけでは歯の汚れを十分に取り除けません。セルフケアと合わせ、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることで歯磨きでは落とし切れない歯垢や歯石を効率的に除去でき、むし歯・歯周病予防の効果を高められます。


≪歯科医院で行う歯のクリーニング(PMTC、GBT)の目的≫


①バイオフィルム(歯垢)・歯石の除去

②むし歯・歯周病予防

③健康な歯の維持

④かぶせ物やインプラント周りのクリーニング


今回は当院で行っている歯のクリーニング「PMTC」および「GBT」のご紹介です。


■PMTC


◎専用の機械・器具で歯垢や汚れ、歯石を徹底的にクリーニング

当院では、PMTCによる歯のクリーニングを行っています。


PMTCとは「プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング」の略です。PMTCでは専用の機械・器具を使い、歯の表面についた歯垢や着色汚れ(ステイン)、歯石を徹底的にクリーニングします。


なお、機械を使わず、器具のみで行う歯のクリーニングをPTC(プロフェッショナル・トゥース・クリーニング)と呼びます。


◎細菌がひそむ膜“バイオフィルム”および歯石を除去します

PMTCによる歯のクリーニングの第一の目的は、歯の表面についたバイオフィルム(歯垢)および歯石の除去です。


バイオフィルムとは歯垢(プラーク)のことで、歯の表面に形成される細菌の集合体です。バイオフィルムはぬるぬると薄い糊のような膜でできており、通常の歯磨きでは十分に落とし切れません。


PMTCでは専用の機械・器具を使い、歯磨きでは落とし切れないバイオフィルムおよび歯石を徹底的に除去します。


◎PMTCの流れ

[当院のPMTCの流れ]


①歯や歯ぐきの状態をチェック

②専用の機械・器具によるバイオフィルム(歯垢)、着色汚れの除去

③スケーラーによる歯石の除去

④歯面の磨き上げ

⑤フッ素塗布


①歯や歯ぐきの状態をチェック


PMTCの際には、最初に歯科医師が患者様の歯や歯ぐきの状態をチェックします。むし歯や歯周病が見つかった場合はPMTCをお口の病気に対応したクリーニング方法に変更することがあります。


②専用の機械・器具によるバイオフィルム(歯垢)、着色汚れの除去


お口の状態のチェック後、ラバーカップやラバーチップ、スケーラーなどの専用の機械・器具を使い、歯のバイオフィルム(歯垢)や着色汚れを除去します。歯と歯のあいだもフロスや歯間ブラシを使って清掃します。


③スケーラーによる歯石の除去


歯ぐきから上(歯肉縁上:しにくえんじょう)、および、歯ぐきから下の歯周ポケット内部(歯肉縁下:しにくえんか)の歯石をスケーラーを使って除去します。PMTCによる歯周ポケット内部の歯石取り(SRP:ルートプレーニング)はポケットの深さが1~3mm程度までが対象です(※)。


(※)歯周病が進行し深くなった(深さ4mm以上)歯周ポケット内部の歯石取り・歯周病処置は 歯ぐきを切開するフラップ手術などの歯周外科治療が必要になることがあります。


③歯面の磨き上げ


バイオフィルムや着色汚れ、歯石を除去した後はポリッシャーで歯面を磨き、ツルツルとした綺麗な状態にします。歯面をツルツルに磨き上げることで歯の美しさがUPするとともに、バイオフィルムが歯につきにくくなる効果を期待できます。


④フッ素塗布


最後に、歯の再石灰化を促進する作用を持つフッ素を歯に塗布し、PMTCが完了です。仕上げにフッ素塗布を行うことで歯の表面のエナメル質が強化され、むし歯予防の効果を高められます。


以上が当院のPMTCの流れになります。PMTCの所要時間は30分~1時間程度です(※)。


(※)目安です。患者様によって所要時間が異なります。


■GBT


◎エアフローでバイオフィルム、着色汚れを除去

当院ではPMTCに加え、専用のエアフローマシンを使ったGBTも行っています。


GBTでは、専用パウダーを含んだエアフロー(ジェットエアー)を歯に吹き付けてバイオフィルム(歯垢)や歯の着色汚れを除去し、超音波スケーラーを使って歯石を落とします。


◎GBTは低侵襲で効率的にバイオフィルム、歯石を除去します

<GBTの特徴>


1.エアフローの力で効率的にバイオフィルムを除去

2.低侵襲でバイオフィルムおよび歯石を除去


1.エアフローの力で効率的にバイオフィルムを除去


GBTは超微細パウダーをエアフローで歯に吹き付けてバイオフィルムを除去します。


超微細なパウダーが歯の表面を傷つけることなく、汚れだけを落としていきます。



2.低侵襲でバイオフィルムおよび歯石を除去


GBTで用いるエアーフローマシンは身体への侵襲が少ない点がメリットです。クリーニング時に痛みを感じることがなく、低侵襲でバイオフィルムおよび歯石の除去を行えます。


◎GBTの流れ

[当院のGBTの流れ]


①歯や歯ぐきの状態をチェック

②染め出し液によるバイオフィルム(歯垢)の染め出し

③エアフローによるバイオフィルム、着色汚れの除去

④超音波スケーラーによる歯石の除去

⑤フッ素塗布


GBTの所要時間は30~45分程度です(※)。


(※)目安です。患者様によって所要時間が異なります。


【口腔内の状態に適した歯のクリーニングをご提案いたします】


当院では、3~4ヶ月に1回の定期検診、および、PMTC、GBTによる歯のクリーニングをおすすめしています。


クリーニング時に使用する器具については、使い捨て可能な物はディスポーザブルアイテム(使い捨て品)を用い、感染症予防を徹底しております。


毎日のセルフケアと合わせ、PMTC、GBTで徹底的にバイオフィルムや歯石を除去することでむし歯・歯周病の予防効果を高められます。


カウンセリングでは患者様のご要望をおうかがいし、歯の状態を確認した上でPMTC、GBTどちらが適しているかを歯科医師がご提案させていただきます。定期検診をご希望の方、歯をクリーニングしてバイオフィルムや着色汚れ、歯石をしっかりと除去したい方は当院までお気軽にお申し出ください。

当院は、熊谷・深谷・行田など近隣市町村からの患者様はもちろん関東、東海・甲信越からご通院くださっている患者様もいらっしゃいます。治療回数を減らした治療プランのご提案も可能です。

熊谷ディアベテスクリニック歯科
医長 小西 雅也

医長の経歴はこちら→