より安全・より正確に歯科診療をするためには、CT検査が欠かせません。当院では歯科用・医療用のCTを備え、精密機器による画像診断を行っています。
目次
■歯科診療でCT検査が必要な理由
◎CTは患部を精密に立体撮影できます
従来のレントゲン(X線撮影)では、縦と横の平面的(2D:2次元的)な画像しか得られません。平面的な画像のため、縦と横の奥にある奥行部分の診断は歯科医師の勘と経験に頼らざるを得ない点がレントゲンのデメリットです。
CTは患部を縦・横・奥行=立体的(3D:3次元的)に撮影できます。CT撮影をすることでレントゲンでは写せなかった奥行部分の情報を得られ、より安全・より正確な歯科診療につながります。
■歯科用CTおよび医療用CTを備えています
◎さまざまな検査に対応可能
当院では歯科検査に特化した歯科用CTに加え、全身を立体的に撮影できる医療用CTを完備しております。
歯科用CTは主にインプラントや矯正治療、根管治療(むし歯治療)、抜歯(親知らずの抜歯)などの歯科診療で役立ちます。撮影時間は約10秒、短時間で患部を撮影可能です。医療用CTと比べ、歯科用CTは撮影時の放射線量が少ない点がメリットです。
医療用CTは全身を広範囲に撮影する機器です。医科歯科問わず、さまざまな検査に対応できます。64列MDCTにより、従来の医療用CTと比べ短時間での撮影が可能です。
■CTが約立つ場面
・インプラント治療
インプラント治療では歯ぐきの切開やフィクスチャーの埋め入れなど、外科的手術を行います。
手術前にCT検査を行うことで患者様ごとに異なる顎や歯列の形状、骨密度、神経や血管の位置を詳細に把握でき、治療の安全性・精確性を高められます。手術中に起きる事故(神経や血管を傷つける事故)を防ぐためにも、インプラント治療にはCT検査が必須です。
・矯正治療
歯科矯正では矯正装置で歯に力をかけ、歯を動かして歯並びを整えます。
矯正を成功に導き、安全で正確な治療を行うためには患者様ごとに異なる歯列および顎の形状をしっかりと確認しておくことが重要です。診査時にCTを使うことで歯の形状や歯根の長さ、歯列と顎の位置関係を詳細に把握でき、矯正治療の安全性・精確性を高められます。
・根管治療(むし歯治療)
むし歯が歯の神経(歯髄)に進行したときは、根管治療を行います。
根管治療を成功させるためには複雑な根管の形状を詳細に確認し、根管内部の細菌を取り残さないことが大切です。
根管治療の際にCTを使うことで根管の奥行部分・形状を精密画像で確認でき、治療の成功率を高められます。
・親知らずの抜歯
親知らずの抜歯の際には顎の中を走る神経や血管を傷つけないよう、慎重に処置を行うことが重要です。特に歯ぐきの中に歯が埋まっている埋伏歯や斜め・横に歯が生えているケースで外科的抜歯(歯ぐきの切開や歯の分割など)が必要な場合にはCTによる抜歯前の精密なシミュレーション(抜歯計画の立案)が欠かせません。
抜歯前にCT検査を行うことで下顎の中の神経や血管の位置および歯・歯根の形状を詳細に把握でき、抜歯時の事故(神経や血管を傷つける事故)が発生するリスクを減らせます。
【歯のお悩みは当院までお気軽にご相談ください】
当院は歯科用CT・医療用CTをはじめとする各種精密機器を備え、洗浄機・滅菌器および空気清浄機による感染症対策を徹底しております。
歯の治療やクリニック選びでお悩みの方は当院までお気軽にご相談ください。