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【年齢別】子どもの歯磨き粉の選び方


お子様をお持ちの保護者様は、子どものむし歯が心配な方も多いかと思います。


子どもの乳歯・生え変わったばかりの永久歯は歯質が未成熟でやわらかく、むし歯にかかりやすいです。


先月のブログでは、むし歯にかかりにくい口内環境を作るための予防のポイントをお話しさせていただきました。


むし歯にかかりやすい、子どもの歯。


子どもの歯をむし歯から守るためには、フッ素を含む歯磨き粉がオススメです。フッ素入りの歯磨き粉を使って歯を磨くことで、むし歯予防の効果を高められます。


■何歳から、歯磨き粉はOK?


◎1歳頃から、歯磨き粉を使ってOKです

年齢差はありますが、生後6ヶ月くらいになると、最初の乳歯が生え始めます。


乳歯が生え始めたら、1歳頃から、歯磨き粉を使って歯を磨いてOKです。ただし、使う歯磨き粉の量は少なめにしましょう。歯磨き粉の量については、次の項から後述します。


■1~6歳頃の子どもの歯磨き粉の選び方


◎1~6歳頃の子どもの歯磨き粉選びのポイント

  • ・低発泡、または、発泡剤フリーの歯磨き粉を選ぶ

  • ・フッ素は1,000ppm以下の物を

  • ・歯磨き粉の量は、

     1~2歳頃までは1回につき、米粒程度 

     3~5歳頃は1回につき、5mm以下


◎小さな子どもは、泡が立つ歯磨き粉は適さない場合があります

1~6歳頃の小さな子どもは、まだ、自分自身でうまく歯を磨けません。


1~6歳頃の時期に通常の歯磨き粉を使ってしまうと、泡が立ちすぎて、どこを磨いているのかわかりにくくなりやすいです。


また、小さな子どもはお口の中が泡々してしまうと、泡が邪魔して歯を磨きにくくなることも。


■6~14歳頃の子どもの歯磨き粉の選び方


◎6~14歳頃の子どもの歯磨き粉選びのポイント

  • ・発泡剤入りの歯磨き粉でOK ただし、磨きにくい場合は低発泡や発泡剤フリーの物を

  • ・フッ素は1,000ppm以下の物を

  • ・歯磨き粉の量は1回につき、1cm程度 


◎子どもにより、発泡剤入り、または、低発泡・発泡剤フリーを使い分けましょう

個人差はありますが、6歳以上になると、ある程度、自分で歯を磨けるようになっていきます。


ある程度、歯ブラシをコントロールしながら、上手に歯を磨けるようであれば、発泡剤入りの歯磨き粉を使ってかまいません。自分自身ではまだうまく歯を磨けない場合は、低発泡・発泡剤フリーの歯磨き粉をオススメします。


■15歳以上~未成年の子どもは通常の歯磨き粉(高濃度フッ素入り)でOK


◎高濃度フッ素入り歯磨き粉を使うことで、むし歯予防の効果を高めやすくなります

15歳以上~未成年の子どもは、大人と同様の歯磨き粉でかまいません。


大人と同様に、1,450ppm前後の高濃度フッ素入りの歯磨き粉を使うことで、フッ素によるむし歯予防の効果を、さらに高めやすくなります。


■そもそも、なぜ、フッ素はむし歯予防に効果的なの?


◎フッ素には、歯質強化をはじめとして、様々な効果を期待できます

フッ素には、歯質強化をはじめとして、以下のような、むし歯を防ぐための様々な効果を期待できます。


[むし歯予防におけるフッ素の効果]


  • ・歯質を強化する作用


歯の表面のエナメル質を厚く硬くして、むし歯にかかりにくくします。


  • ・歯の再石灰化をうながす作用


歯の再石灰化をうながし、脱灰(だっかい:食べ物に含まれる酸やむし歯菌が出す酸によって歯が溶けること)で溶けた歯の修復を助けます。


  • ・細菌の活動を抑制する作用


むし歯菌を含む、口腔内の細菌の活動を抑制(細菌が分泌する酸の量を抑制)します。

 

【フッ素入りの歯磨き粉を用い、むし歯予防の効果を高めましょう】


当院では、小さなお子様を対象に「フッ素塗布」を行っています。


お子様が自分自身で行う歯磨き&保護者様による仕上げ磨きと併せて、定期的に歯科医院でフッ素塗布を受けることで、むし歯予防の効果を高めやすくなります。


今回は、「【年齢別】子どもの歯磨き粉の選び方」について、お話をさせていただきました。


大切な歯をむし歯から守るためにも、毎日の歯磨きの際は、フッ素入りの歯磨き粉を用いることをオススメします。

当院は、熊谷・深谷・行田など近隣市町村からの患者様はもちろん関東、東海・甲信越からご通院くださっている患者様もいらっしゃいます。治療回数を減らした治療プランのご提案も可能です。

熊谷ディアベテスクリニック歯科
医長 小西 雅也

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