早い場合でも4ヶ月~、ケースによっては1年以上など、インプラントは長い治療期間がかかります。
長い治療期間中、また、治療後には、ご家庭の事情や転勤などでクリニックを変えなければならなくなることも。
インプラントは専門性が高い、難しい歯科治療です。インプラント治療中・治療後に引っ越しをされる際は、クリニックの転院は慎重に行なわければなりません。
今回は、「インプラント治療中・治療後の転院の注意点」について、ご説明します。
目次
■インプラント治療中・治療後に転院が必要になったときはどうするの?
◎手術後、インプラント体と顎の骨が安定するまでは、できるかぎり、転院は控えていただくのが望ましいです
インプラント治療の転院において、できれば転院を控えていただきたい時期は、「インプラント手術後の治癒期間」です。
インプラント手術後は、数ヶ月間をかけ、埋め入れたインプラント体が顎の骨に結合していきます。
手術後、インプラント体と顎の骨が結合し安定するまでは、できるかぎり転院は控えていただくのが望ましいです。
インプラントは、それぞれのクリニックごとに治療方針や治療内容が異なります。手術後、インプラント体と顎の骨が結合して安定するまでの間に転院してしまうと、適切なケア・処置を受けられなくなる可能性も。
上記の理由から、インプラント手術後、インプラント体と顎の骨が安定するまでは、可能な限り、同じクリニックで処置を受けることをおすすめします。
どうしても、同じクリニックへの通院が難しいときは、次の項でお伝えする「注意点」を理解し、慎重に転院しましょう。
◎手術前、および、インプラントと顎の骨が安定した後の転院は比較的、難易度が下がります
手術前、および、インプラントと顎の骨が安定した後(メンテナンス期間)の転院は比較的、難易度が下がります。
手術前であれば、転院先で最初からインプラント治療を受け直すことで、一つのクリニックにて一貫した受診が可能です。
手術後の安定期も、転院先のクリニックにて定期的にインプラント・口腔内のメンテナンスを受けることで、インプラント・お口の健康を保ちやすくなります。
■インプラント治療中・治療後の転院の注意点
インプラント治療中・治療後の転院の際は、以下の注意点に留意しながら、転院を進めましょう。
①現在のクリニック&転院先のクリニックに転院する旨を伝える
現在の担当の歯科医師、および、転院先の担当の歯科医師に、「インプラント治療中・治療後であり、転院する」旨を伝えましょう。
[転院の際、双方のクリニックの歯科医師に伝える情報]
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・転院前・転院先のクリニックの名称や住所
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・電話番号
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・メールアドレス
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・インプラントの治療方式(手術方式など)
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・インプラントパーツのメーカー(転院前・転院先で同じメーカーのインプラントパーツを使用していることが望ましいです)
上記を伝えた後、現在のクリニックから転院先のクリニックへ、カルテ・診療データ(診断書)の引き継ぎが行われます。
②引き継ぎをスムーズに進めるために、重要なポイントを抑える
引き継ぎをスムーズに進めるために、以下のような、重要なポイントを抑えておきましょう。
ポイント1.転院先のクリニックがインプラント治療を行っている
転院先のクリニックがインプラント治療を行っていない場合、原則として、引き継ぎはできません。
ポイント2.転院前・転院先の歯科医院が同じインプラントメーカーのパーツを用いている
カムログ、ストローマンなど、「プレミアムインプラント」と呼ばれる一流メーカーであれば、統一された規格により、比較的、引き継ぎをしやすくなります。
ポイント3.治療やメンテナンスにかかる費用を確認する
インプラントは自費診療です。クリニックごとに治療費・メンテナンス費が異なります。
転院の際は、HPなどを見て、転院先のクリニックでインプラント治療やメンテナンスにどれくらいの費用がかかるのかを確認しておきましょう。
【インプラント治療の転院をご希望の方は、ご遠慮せず、歯科医師までお伝えください】
熊谷ディアベテスクリニック歯科では、インプラント治療の転院において、引き継ぎに対応しています(※)。
インプラント治療の転院をご希望の方は、ご遠慮せず歯科医師までお伝えください。
(※)口腔内の状態やインプラントパーツのメーカーに
よっては、引き継ぎに対応できない場合がございます。