歯を失う原因の第1位、歯周病(※)。歯周病は日本人の約8割がかかっているとされる「国民病」です。
(※)公益財団法人8020推進財団「第2回
永久歯の抜歯原因調査 」(2018)より引用。
年齢層では、特に40代以上の中高年の方に進行した歯周病が多く見られます。
歯科医院で定期検診・治療を受けず、40代以上の中高年世代になったときに歯周病で歯を失ってしまう方が少なくありません。
歯周病で歯を失った場合は、人工歯根による高い安定性を持つインプラントで歯を補うことが可能です。しかし、歯周病の方はお口の中がそのままの状態ではインプラント治療を受けられないケースも。
今回は、「歯周病でもインプラント治療は可能?」についてご説明します。
目次
■歯周病でもインプラント治療は受けられる?
◎歯周病治療を行い、歯ぐきや顎の骨の状態を改善することでインプラント治療を受けられる可能性を高められます。
歯周病で歯を失ったとき、気になるのが「歯周病で歯ぐきや顎の骨にダメージがある状態でも、インプラント治療を受けられる?」という点ではないでしょうか。
結論から申しますと、歯周病でもインプラント治療は受けられます。ただし、条件があります。
歯周病、特に中程度から重度の歯周病で歯ぐきが大きく下がっていたり顎の骨が溶けて歯がガタガタになっている場合は、そのままの状態ではインプラント治療を受けられません。
歯周病の方に対しては外科処置を含む歯周病治療を行い、歯ぐきや顎の骨の状態を改善することでインプラント治療を受けられる可能性を高められます。
■歯周病で顎の骨が溶けている方は骨造成が必要になることがあります
◎骨造成を行い、顎の骨を増やすことでインプラント体の安定につなげます
骨造成とは、患者様ご自身の骨(自家骨)や人工骨を用いて顎の骨量を増やす補助手術です。当院では、顎の骨が足りない方のための骨造成手術を行っています。
顎の骨に埋め入れ、人工歯根となるインプラント体を安定させるためには、治療を受ける患者様の顎の骨に高さや幅、骨量があることが前提条件になります。
顎の骨が足りない場合は、骨造成で顎の骨量を増やすことでインプラント体を安定させやすくなります。
中程度から重度の歯周病で顎の骨が大きく溶けている場合、そのままの状態ではインプラント体(フィクスチャー)を安定させられない可能性があります。
顎の骨量が足りないケースでは、骨造成を行い、顎の骨を増やすことでインプラント体の安定につなげます。
◎骨造成後、骨削除が必要になることも
歯周病で顎の骨が大きく溶けている方に対して骨造成を行い、顎の骨を増やした後、顎の骨(歯が植わっている歯槽骨)のラインがデコボコになっている場合があります。
歯槽骨のラインがデコボコだと、噛み合わせが乱れやすいです。噛み合わせが乱れたままの状態では、インプラントを入れた場合にインプラントや残っている歯にアンバランスな力がかかり、歯ぐきや顎の骨が傷つくおそれがあります。アンバランスな力により、インプラントが破損するリスクも高まります。
骨造成後、歯槽骨のラインがデコボコになっている場合は、歯槽骨を削る骨削除が必要になるケースがあります。
骨削除を行うことで歯槽骨のラインをより平らな状態に近づけられ、噛み合わせの乱れを防ぎやすくなります。噛み合わせの適正化により、アンバランスな力が原因で歯・歯周組織が傷ついたりインプラントが破損するリスクも低減できます。
【歯周病の方のインプラント治療に対応しています】
熊谷ディアベテスクリニック歯科では、歯周病の方のインプラント治療に対応しています。
・歯周病で多くの歯を失ってしまった方
・歯周病で顎の骨が溶け、顎の骨量が少なくなっている方
・歯周病やむし歯が原因で顎の骨がガタガタになっている方
歯周病の方のインプラント治療では最初に歯周病治療を行い、歯ぐきと顎の骨の状態改善を目指します。
歯ぐきと顎の骨の状態改善後は、骨造成をはじめとして、様子を見ながらお1人お1人の患者様に合わせて適切な補助手術・処置を実施し、インプラント治療を行える可能性を高めます。
-インプラント治療の無料相談を受付中です-
お口のお悩みやインプラント治療に関するご質問がある方は、当院までお気軽にご相談ください。相談費は無料です。カウンセリングのご予約はお電話にて受け付けております。