医科歯科連携
について
Cooperation

医科歯科連携について

医科との連携で
より精度の高い治療をご提供します

インプラント治療などの手術を伴う治療は、血圧や心肺機能、血液の検査・分析などを行い総合的に判断することが必要です。
糖尿病患者様の場合は病歴や併発症、治療法、血糖調節状態や変動などの情報も細かく把握しておくことが重要です。
医師と連携し病態を診ながら予想されるリスクや対処法について話し合い、その結果に基づいて治療計画を決定しています。

糖尿病と全身の健康について

糖尿病は放置していると体の血管や神経に影響を及ぼして様々な合併症を引き起こす病気です。
進行してしまうと心臓病、腎臓病、脳卒中、失明などにより生活の質(QOL)や生命にも影響を及ぼします。
歯周病も深く関連する病気であるということがわかり、糖尿病は第6の合併症と言われております。

近年、歯周病の存在が糖尿病の状態に影響するという報告がされています。
また、この歯周病菌の持つ毒素が歯周病にかかった歯ぐきの中で作り出される炎症性物質と共に血液を介して体の離れたところに作用し、最終的には血糖値を高くするような悪影響を及ぼしているとも考えられています。
実際に歯周病の治療をすると、ヘモグロビンA1cという血糖値のコントロールの指標の値が低下することも報告されています。

内科との連携を
密にした
歯周病治療を行っています

当院は内科との連携を密にすることで検査データを基に歯周病治療を行っています。
食後の血糖値推移やHbA1cは勿論の事、中性脂肪(TG)や肝機能(AST/AST)・血色素量(Hb)・HDL(善玉コレステロール)/LDL(悪玉コレステロール)等の患者様の血液データがどのような全身状態で歯周病にどれだけかかり易いか等を診断しています。

また、内科で検査する心エコー・頚部CT・心臓のCTは血管の状態を把握するためで、これも歯周病との関連を示す一つのデータになるのではないかと考えています。
当院ではこのように内科各種データも含め、患者様一人ひとりの状態を把握した上で歯周病及び噛み合わせの治療を進めています。

一般の歯科医院では患者様の血液検査データを知ることは容易ではありませんので、歯周病治療もポケットデータという歯周病のみの検査データとレントゲンで治療をしているのが現実です。

糖尿病と歯周病、この二つは慢性疾患で食生活の偏りが大きく関わってきます。
当院が実際の食事で検査するのは確実な検査を行うことと正しい食生活を作り出すことが必要だと考えるからです。
食生活による影響は糖尿病・歯周病双方の病態に少なからず関係してくるのです。

内科的治療に加え歯周病治療や噛み合わせを良くすることで正しい食事療法が出来、患者様の血糖コントロールを改善しやすくなる可能性があがります。

熊谷ディアベテスクリニック
歯科の想い

医科と歯科が共に歩んでいく治療を

病気でお亡くなりになる人のほとんどが合併症です。
合併症を直していくためには、「医科における治療」「歯科における治療」と分けるべきではなく、医科歯科連携による一貫した治療が必要です。
全てのエネルギーの根源は口から入っていきますので、口のコントロールと身体のコントロールを一体化させ、医科と歯科が共に歩んでいく治療をモットーに行っています。

歯周病と糖尿病は合併症ですので、それを直すためには免疫力を上げる必要があります。
免疫力を上げるためには口の中の機能を改善し、美味しいものを食べて身体と心を健康にすることが大切です。
医科と歯科の知識とデータを共有し、「全身管理をコントロールできる治療」をコンセプトとしてこの医院を築いていければと考えています。

治療の安定性を高める相互作用

歯周病は糖尿病の合併症のため、多くの糖尿病患者様が重度の歯周病も患っています。
歯周病と糖尿病は密接な関係にあり、糖尿病患者及び糖尿病予備軍の患者様にとって、歯周病のコントロールは食事療法、運動療法とともに重要な健康管理です。
医科と歯科が相互に情報交換を行い、協力することではじめて全身の健康管理ができると考えています。