
「アイタタタ… 歯が痛い…」
歯が痛いとき、多くの方はまず、「むし歯」を連想されるかと思います。
実際、むし歯が進行し、歯が痛むことは多いです。ただし、むし歯以外の原因によって歯が痛む場合も。
目次
■歯が痛いときに考えられる7つの原因 むし歯以外の原因もあるの?
1.歯そのものの痛み
1-1. むし歯の進行
むし歯が進行すると、以下のような歯の痛みが現れることが多いです。
[むし歯の歯の痛みの特徴]
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・冷たい・熱い物や甘い物がふれたときに歯がしみる・歯が痛い
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・食べ物を噛んだときに歯が痛い
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・何もしなくても歯が痛い(歯の神経が侵された重度のむし歯)
1-2.知覚過敏
むし歯と並んで、意外と多いのが、知覚過敏による歯の痛み。
「歯が痛い… むし歯かな…」と思っていたものの、歯医者さんで診察を受けたら、実は、知覚過敏だった… というケースも。
[知覚過敏の歯の痛みの特徴]
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・冷たい・熱い物や甘い物がふれたとき、一時的に歯がしみる(10秒前後以上経つと、歯の痛みが治まることが多い)
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・食べ物を噛んだときに、一時的に歯が痛い(10秒前後以上経つと、歯の痛みが治まることが多い)
1-3.歯冠破折・歯根破折
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・歯ぎしり・食いしばりの癖があり、歯・歯周組織に過度な負担がかかっている
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・むし歯治療などで神経を抜いた歯がもろくなり、歯が割れやすくなっている
上記のような因子がある方は、歯冠(歯茎から上の歯の部分)破折or歯根(歯の根っこ)破折が起きやすい傾向が見られます(※)。
(※)破折(はせつ)…割れたり折れること。
[歯冠破折・歯根破折の歯の痛みの特徴]
歯冠破折
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・歯が欠けているor歯がぐらぐらしており、噛んだときに歯が痛い
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・噛んだときに違和感がある
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・冷たい物がふれると歯が痛い
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・熱い物がふれると歯が痛い(歯の神経にまで亀裂が入っている場合など)
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・歯が割れた部分から出血しており、激しく痛む(歯の神経にまで亀裂が入っている場合)
歯根破折
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・歯が浮くような感覚・違和感があり、噛んだときに歯が痛い
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・慢性的に歯が痛い
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・歯茎が腫れており、歯茎の表面にぷくっと白いおできのようなもの(フィステル:膿のふくらみ)がある
1-4.天気痛(気圧性歯痛)
歯の痛みの中には、以下のような、天気(気圧)が原因の天気痛(気圧性歯痛:きあつせいしつう)も。
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・気圧が下がることによって歯の中(歯髄腔)にある空気が膨張し、歯の神経を圧迫・刺激する
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・気圧が下がることで自律神経のバランスが乱れ、歯の血管内の血流が増加してしまい、歯の神経を圧迫・刺激する
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・寒暖差(特に寒さ)によって歯の神経・血流が刺激される
[天気痛(気圧性歯痛)の歯の痛みの特徴]
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・ズキズキorズーンと重い歯の痛みがある
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・歯が浮くような感覚があり、噛んだときに歯が痛い
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・詰め物・被せ物をした歯が痛い
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・根管治療中、歯が痛い
2.歯周組織(歯茎・顎の骨など)が関係している歯の痛み
2-1.歯周病の進行(主に重度の歯周病)
重度に進行した歯周病では歯茎・顎の骨などが大きなダメージを受け、以下のような歯の痛みが起きる場合があります。
[重度の歯周病で起きることがある歯の痛みの特徴]
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・歯が浮くような感覚があるor歯がぐらぐらしており、食べ物を噛んだときに歯が痛い(激しい痛みを感じる場合も)
2-2.歯根膜炎
歯根膜炎(しこんまくえん)とは、以下のような原因により、歯の根っこである歯根と顎の骨(歯槽骨)をつなぎ留めている「歯根膜」という靭帯組織に起きる炎症です。
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・むし歯菌などの細菌が歯根膜に侵入する
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・むし歯治療などで歯を削ったときの振動により、歯根膜がダメージを受ける
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・歯ぎしり・食いしばりの癖などが原因で、歯根膜がダメージを受ける
[歯根膜炎の歯の痛みの特徴]
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・歯が浮くようなor歯根が持ち上げられるような感覚があり、噛んだときに歯が痛い
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・ズキズキと歯が痛い
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・歯を叩いたり押すと、歯が痛い
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・何もしなくても歯が痛い(歯根膜の炎症が強まっている場合など)
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・歯茎が赤く腫れ、歯が痛い(歯根膜の炎症が強まっている場合など)
2-3.根尖性歯周炎
根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)とは、以下のような原因により、歯の根(歯根)の先の顎の骨が炎症を起こしたり、歯の根の先に膿が溜まる病気です。
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・むし歯の進行(C3~C4など、重度のむし歯or末期のむし歯)
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・根管治療における、根管内部の細菌の取り残し
[根尖性歯周炎の歯の痛みの特徴]
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・歯が浮くような感覚があるor歯茎に違和感があり、噛んだときに歯が痛い
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・ズキズキと強く歯が痛む(根尖部の炎症が強まっている場合など)
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・(重症化した場合)顔が腫れるor発熱などの症状があり、歯が痛い
【歯が痛いなど、気になる症状があるときはできるだけ早めに歯科医院で受診を】
大切な歯を守り、重症化を防ぐために、歯が痛いなど、気になる症状があるときはできるだけ早めに歯科医院を受診しましょう。
痛みの原因を診断し、患者様が快適に日常生活を送れるよう適切な治療をご提案いたします。まずはお気軽にご相談ください。

