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歯に悪い飲み物・食べ物 絶対に飲んだり食べちゃダメ? 知らずしらずのうちに歯を傷めていませんか


「毎日、歯を磨いているのにむし歯になることが多い…」

「砂糖を含むジュースやお菓子のせいかなあ…」


皆様は、「歯を磨いているのにむし歯になることが多い」心当たりはありませんか?


歯を磨いているのにむし歯になることが多い方は、「歯に悪い飲み物・食べ物」を摂りすぎている可能性も。


今回は、「歯に悪い飲み物・食べ物」「歯に良い飲み物・食べ物」のお話です。


■歯に悪い飲み物・食べ物 絶対に飲んだり食べちゃダメなの?


歯に悪い二大飲食物は「砂糖」と「酸」です。

日常的に、以下のような砂糖や酸を含む飲食物を飲んでいる・食べている方は、


  • ・むし歯

  • ・酸蝕歯(さんしょくし:酸で歯のエナメル質が溶けてしまうこと)


になる可能性が高まります。


1.砂糖(果糖・液糖などの糖分も含む)

  • ・砂糖を含む飲み物(砂糖を入れたコーヒーや紅茶、ジュース・炭酸飲料・スポーツドリンクなどの清涼飲料水)

  • ・砂糖を含むお菓子・食品

  • ・果汁入りのジュース(100%果汁のジュースも含みます)

  • 砂糖を含む調味料(市販の調味料の多くに砂糖が含まれています)


など


砂糖はむし歯をひき起こす大きな原因です。


むし歯菌は糖分をえさ(エネルギー源)にして活動しています。砂糖が含まれる飲食物を飲んだり食べたりしていると、砂糖の糖分によってむし歯菌が活発化。


むし歯菌が出す酸の量が増えてしまい、むし歯菌の酸で歯が溶ける=むし歯にかかりやすくなります。


≪対策方法≫


むし歯から歯を守るには、砂糖を含む飲食物はできるだけ控えるのが望ましいです。


なお、「絶対に砂糖を含む飲食物を摂っちゃダメ」という訳ではありません。めんつゆやケチャップなどにも砂糖が含まれているため、絶対に砂糖を摂っちゃダメ!は、ちょっと、厳しすぎますよね。


日常的に、上記のような砂糖を含む飲食物(特に甘い飲み物やお菓子)を摂っている方は、まずは、少しずつ砂糖を減らすことから始めてみましょう。


歯、および、身体の健康を守るために、WHOでは砂糖の1日の摂取量の目安を「15~20g以内」に定めています(※)。


(※)WHO「成人及び児童の糖類摂取量
(2015年)より引用。


2.酸(果物や炭酸飲料、酢などに含まれる酸)

  • ・柑橘系の果物(レモン、オレンジ、みかん、グレープフルーツなど)

  • ・柑橘系の果物の果汁を含むジュース・飲み物

  • ・炭酸飲料(無糖の炭酸飲料も含みます)

  • ・酸度が高い調味料(酢、ドレッシングなど)


など


上記のような、酸を含む飲食物は歯を溶かす原因になります。


酸による歯へのダメージが大きい場合、「酸蝕歯(酸蝕症)(酸により、病的に歯のエナメル質が溶けてしまった状態)」になることも。


酸蝕歯になると、歯の表面のエナメル質が溶けてエナメル質の下にある象牙質がむき出しになり、知覚過敏をひき起こしやすくなります。


重度の酸蝕歯・重度の知覚過敏に対しては、痛みを軽減するために、歯の神経を抜く処置(抜髄:ばつずい)が必要になるケースが少なくありません。


≪対策方法≫


柑橘系の新鮮な果物はビタミンCを豊富に含んでおり、健康面では良い効果を期待できます。柑橘系の果物がお好きな方も多いのではないでしょうか。


また、酢も血糖値上昇の抑制や疲労感の緩和に役立つとされています。


柑橘系の果物や酢は身体の健康には良いけど、歯には悪い… “痛しかゆし”の部分がありますね。


砂糖と同様、柑橘系の果物や炭酸飲料、酢を絶対に飲んだり食べちゃダメ!ということはありません。


  • ・柑橘系の果物を食べた後

  • ・柑橘系の果汁入りジュースを飲んだ後

  • ・炭酸飲料を飲んだ後

  • ・酢やドレッシングなど、酢を含む酸度が高い調味料を使った料理を食べた後


は、口の中をゆすぐことで、酸による歯へのダメージを多少、緩和しやすくなります。


柑橘系の果汁入りジュースや炭酸飲料、酢が含まれる健康飲料などを飲むときはストローを使うのがオススメ。ストローを使うことで酸を含む液体が歯にふれるのを多少、防ぎやすくなります。


なお、酢やドレッシングなど、酢を含む酸度が高い調味料は摂りすぎに注意が必要です。日常的に酢やドレッシングを摂っている方は、味付けを塩・こしょうにしてみるなど、工夫することで、酸による歯へのダメージを軽減できます。


※注意点※


上記のような酸度が高い飲食物を飲んだ・食べたときは、飲食後、30分ほど経ってから歯を磨きましょう。酸度が高い飲食物の飲食後、すぐに歯を磨くと、酸でやわらかくなっている歯のエナメル質が傷つくおそれがあります。


■歯に良い食べ物


◎歯質を強化することで、むし歯から歯を守りやすくなります

歯に悪い飲食物(砂糖、酸)がある一方、「歯に良い食べ物」も。


以下のような食べ物は歯質(歯のエナメル質や象牙質)を強化し、歯を硬く、丈夫にする作用があります(歯を硬く、丈夫にすることで、むし歯から歯を守りやすくなる)。


①カルシウム


[カルシウムを多く含む食べ物&飲み物]


  • ・乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズなど)

  • ・魚介類(煮干しなどの骨ごとの小魚、干しえびなど)

  • ・大豆(豆腐、納豆など)

  • ・海藻類(ひじき、ワカメなど)

  • ・野菜・根菜類(小松菜、大根、チンゲン菜など)


歯のエナメル質&顎の骨(歯槽骨:歯が植わっている顎の骨)を硬く、丈夫にします。


②リン


[リンを多く含む食べ物]


  • ・米

  • ・魚介類(たらこ・すじこなどの魚卵、しらす干し・ししゃも・うなぎなど)

  • ・肉類(レバー(鳥・豚・牛)、ハム・ベーコン・ソーセージなどの加工肉など)

  • ・卵


歯のエナメル質&象牙質の石灰化をうながし、歯を硬く、丈夫にします。


なお、欧米諸国などと比べて、米と魚を比較的多く食べる民族である日本においては、意識してリンを摂る必要はあまりないとされています(むしろ、リンの摂りすぎに注意が必要なことが多いです)。


③たんぱく質


[たんぱく質を多く含む食べ物&飲み物]


  • ・卵

  • ・肉類(鳥・牛・豚など)

  • ・魚介類

  • ・牛乳

  • ・大豆


歯の象牙質(象牙質の中のコラーゲン)を作るために欠かせない重要な栄養素です。たんぱく質は歯茎を健康・丈夫にする働きもあります。


④ビタミンA


[ビタミンAを多く含む食べ物]


  • ・肉類(鳥・豚のレバーなど(鳥・豚の10分の1程度になりますが、牛レバーもビタミンAを含みます))、

  • ・海藻類(海苔、ワカメなど)

  • ・魚介類(うなぎなど)、

  • ・果菜類(かぼちゃなど)

  • ・野菜類(ほうれん草など)


歯のエナメル質の形成を助け、歯の再石灰化をうながします。


⑤ビタミンC


[ビタミンCを多く含む食べ物]


  • ・野菜類(ブロッコリー、小松菜、ほうれん草など)、

  • ・柑橘系の果物を含む果物類(レモン、オレンジ、みかん、キウイ、いちごなど)

  • ・根菜類(さつまいも、じゃがいもなど)

  • ・海藻類(海苔など)


歯の象牙質の形成を助け、コラーゲンの合成をうながして象牙質を丈夫にします。


⑥ビタミンD


[ビタミンDを多く含む食べ物&飲み物]


  • ・卵黄(卵の黄身)

  • ・乳製品(牛乳、バターなど)

  • ・キノコ類(シイタケ(特に干しシイタケ)、しめじなど)

  • ・魚介類(鮭、サンマなど)


歯へのカルシウムの吸収をうながし、歯のエナメル質を丈夫にします。


【できるだけ砂糖を控え、歯に良い食べ物を積極的に摂りましょう】


上でお伝えしたことのくり返しになりますが、歯に良くない飲食物は「砂糖」。むし歯から歯を守るために、砂糖を含む飲食物はできるだけ控えるのが望ましいです。


砂糖に加え、飲食物の酸から歯を守るには、酸を含む(酸度が高い)飲食物を摂りすぎないよう、注意が必要になります。


普段の生活ではできるだけ砂糖を控えると共に、毎日の食事においては、今回ご紹介した「歯に良い食べ物(歯を硬く、丈夫にする)」を積極的に摂りましょう。


当院は、熊谷・深谷・行田など近隣市町村からの患者様はもちろん関東、東海・甲信越からご通院くださっている患者様もいらっしゃいます。治療回数を減らした治療プランのご提案も可能です。

熊谷ディアベテスクリニック歯科
医長 小西 雅也

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