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子どもの歯並びを悪くしやすい“無意識の癖・習慣”とは? 小さな子どもの頃の口呼吸・舌癖・指しゃぶりなどの悪い癖・悪い習慣は要注意!


ガタガタ歯、出っ歯、受け口、開咬(かいこう:上下の前歯を閉じられない)…

口ゴボ、ゴリラ顔、アデノイド顔貌(顎なし顔:下顎が小さすぎる)…


上記のような、歯並びの乱れ、顎の骨格異常のお悩みはありませんでしょうか?


子ども・大人などの年齢を問わず、お悩みの方も多い、歯並びの乱れ、顎の骨格異常。


歯並びの乱れ、顎の骨格異常に関連して、皆様は「歯並びを悪くする(歯並びを乱れさせる)原因」はどのような要素だと思いますか?


遺伝?生まれつき?


遺伝(生まれつきの先天的な要素)も、歯並びを乱れさせる原因の一つです。


しかし、実際は「小さな子どもの頃からの無意識(またはご自身が意識して行っている)の悪い癖・悪い習慣」が原因で、顎の成長異常(=成長異常に起因する、顎の骨格異常)が起きたり、歯並びが乱れることが多いとされています(※)。


(※)当院の見解です。


[顎の成長異常・歯並びの乱れの大きな原因になり得る、悪い癖・悪い習慣の例]


(子どもの時期~将来、大人になった後も、一生(生涯)を通じて、顎・歯やお顔立ちへの悪影響をおよぼし得る、悪い癖・悪い習慣)


  1. ・口呼吸

  2. ・舌癖・指しゃぶり・爪を噛む

  3. ・変な食べ方・変な飲み方


今回は、お子様をお持ちの親御さんに注意していただきたい、「子どもの悪い癖・悪い習慣」のご説明です。


(※)下記の悪影響は一例です。下記の種類以外の顎の
成長異常、歯並びの乱れが起きる場合もあります。


1.口呼吸


◎顎の健全な成長がさまたげられてしまい、顎の成長異常・歯並びの乱れが起きやすくなります

口呼吸とは、鼻で呼吸せず、いつもポカンと口を開けて呼吸する悪い習慣です。

小さな子どもの頃から口呼吸の習慣があると、本来、鼻呼吸で鍛えられるはずの顎周りの筋肉・骨格を十分に鍛えにくくなります。


口呼吸が習慣化すると、顎周りの筋肉・骨格を十分に鍛えられず、下記のような悪影響が起きやすくなってしまいます。


≪起こり得る悪影響≫


顎の成長異常:


  • 顎が小さいまま、大人になる
    (アデノイド顔貌(顎なし顔)などの下顎が異常に小さく、下顎が後方にひっこんだ顔立ちになりやすい)


歯並びの乱れ:


  • ・ガタガタ歯(叢生(そうせい))(乱杭歯(らんぐいば)、八重歯)になる
    (顎が小さいため、歯の生え変わりの際に永久歯がまっすぐ生えてくるスペースが足りなくなる)
    (顎のスペース不足が原因で、変な方向にねじれて歯が生えたり、重なって歯が生えてしまい、ガタガタ歯になりやすい)


  • ・受け口(反対咬合)になる
    (口呼吸により、常に口を開けていることが原因で、下顎の歯列の中に舌が落ち込みやすい(低位舌:ていいぜつ))
    (低位舌による負荷が原因で下顎が前方に押し出されてしまい、受け口になりやすい)



2.舌癖・指しゃぶり・爪を噛む


◎歯に過剰な負荷がかかり、歯並びが乱れやすくなります

舌癖(ぜつへき)とは、


  • ・上下の前歯のあいだにチロチロと舌先を出す

  • ・上下の前歯で舌を噛む


など、舌を使った悪い癖(舌癖)です。


小さな子どもの頃から舌癖の習慣があると、歯に過剰な負荷がかかり、歯並びが乱れやすくなります。


舌癖のほか、子どもの指しゃぶりや爪を噛む癖も要注意。


指しゃぶりや爪を噛む癖があると、前歯が前方にひっぱられやすいです。指しゃぶりや爪を噛む癖が原因で前歯が前方にひっぱられる力がかかり、上記のような歯並びの乱れが起きるケースが少なくありません。


≪起こり得る悪影響≫


歯並びの乱れ:


  • ・出っ歯、受け口、開咬(※)になる


(※)開咬(かいこう)…上下の前歯を閉じられず、上下の前歯の間にすき間が空いている歯並びの乱れ。上下の前歯の間のすき間に加え、開咬は奥歯に負担がかかっているケースも多い。


3.変な食べ方・変な飲み方


◎歯にアンバランスな負荷・過剰な負荷がかかり、歯並びが乱れやすくなります

≪起こり得る悪影響≫


顎の成長異常:


  • ・顎が小さいまま、大人になる

  • ・顎がゆがみ、前後・左右のバランスが崩れた顔立ちになる


歯並びの乱れ:


  • ・ガタガタ歯、出っ歯、受け口になる


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変な食べ方・変な飲み方とは、


  • ・奥歯をあまり使わず、前歯のみで食べ物を噛む

  • ・前歯をあまり使わず、奥歯のみで食べ物を噛む

  • ・左右どちらか片側の歯でばかり、食べ物を噛む

  • ・顎をしゃくるような感じで飲む

  • ・頬の筋肉を使い、液体を押し込むように飲む


など、適切ではない食べ方(噛み方)・飲み方です。

飲食においては、以下のような食べ方・飲み方が正しいとされています。


【正しい食べ方・飲み方】


  • ・前歯で食べ物をかじるor噛み切る、奥歯で食べ物をすり潰すなど、全体の歯をまんべんなく使い、よく噛んで食べる

  • ・のどの筋肉のみを使い、“ごっくん”“ゴクゴク”と飲む


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小さな子どもの頃から変な食べ方・変な飲み方をしていると、顎の筋肉・骨格に十分に刺激が伝わりにくくなります。


顎の筋肉・骨格に十分に刺激が伝わらないことが原因で、上記のような顎の成長異常が起きる場合があるのです。顎の成長異常(顎が小さいまま、大人になるなど)により、歯並びが乱れることも。


【気になる症状があれば、ご相談ください】


今回は、顎の成長異常・歯並びの乱れの大きな原因になり得る「小さな子どもの頃からの悪い癖・悪い習慣」について、お話をさせていただきました。


– 記事をお読みいただいた親御さんへ –


記事をお読みいただき、ありがとうございます。


お子様は、記事の中でお伝えした上記のような悪い癖・悪い習慣を行っていませんでしょうか?


口呼吸や舌癖などの悪い癖・悪い習慣は無意識に行っているケースが多いです。子ども自身では悪い癖・悪い習慣を直すのはなかなか難しく、気がつけば「歯並びが悪い」とお悩みの親御さんも多いのです。


当院では矯正無料相談を行っています。カウンセリングでは、お子様の歯並び・顎の状態をチェックし、一人ひとりのお子様に合った適切な治療方法をご提案させていただきます。

当院は、熊谷・深谷・行田など近隣市町村からの患者様はもちろん関東、東海・甲信越からご通院くださっている患者様もいらっしゃいます。治療回数を減らした治療プランのご提案も可能です。

熊谷ディアベテスクリニック歯科
医長 小西 雅也

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