見た目の悪さを含め、様々な悪影響が生じやすい、歯並びの乱れ。
4月のブログでは、歯並びの乱れ(不正咬合)の種類について、ご説明をさせていただきました。
通常、歯並びが乱れている場合は、歯科医院で受ける矯正治療が一般的な対処方法とされています。
歯並びが乱れている場合は、矯正治療を受けた方が良いのでしょうか?
目次
■悪い歯並びは矯正治療を受けた方がイイの?
◎歯並びの乱れが原因で生活に支障が出ている場合は、歯の矯正が第一の選択肢になります
お悩みの方も多い、歯並びの乱れ。
以下のように、歯並びの乱れが原因で生活に支障が出ている場合、状況を改善するための治療としては歯の矯正が第一の選択肢になります。
[歯並びの乱れが原因で起こり得る、生活面での支障]
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・食べ物を噛みにくい
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・発音しにくい
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・歯並びの乱れが原因でコンプレックスを抱えている
◎ごく軽度のすきっ歯・出っ歯・ガタガタ歯は、矯正を受けなくても大きな問題が起きにくいケースも
歯並びが乱れているからと言って、必ずしも、歯の矯正を受けなければならない、ということはありません。
以下のような比較的軽度の歯並びの乱れは、歯の矯正を受けなくても大きな問題が起きにくいケースも。
[歯の矯正を受けなくても大きな問題が起きにくいこともある、比較的軽度の歯並びの乱れ]
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・歯と歯のすき間がそれほど大きく開いていない、軽度のすきっ歯
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・前方への前歯の突き出し(傾き)が小さい、軽度の出っ歯
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・歯のねじれ・傾きが小さいor歯の重なりが浅い、軽度のガタガタ歯
■悪い歯並びの放置によって起こり得るお口周り・全身への悪影響
歯並びの乱れ(悪い歯並び)を放置すると、お口周り・全身に悪影響が生じることがあります。
①歯・歯周組織が痛みやすくなる
歯並びが乱れている方は、噛み合わせも乱れているケースが多いです。
[歯並び、噛み合わせの意味の違い]
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・歯並び:歯の見た目を指す言葉(歯の機能面の意味は含みません)
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・噛み合わせ:噛む、すり潰すなど、歯の機能面を指す言葉(歯の見た目の意味は含みません)
噛み合わせが乱れていると、アンバランスで一部の歯に過剰な負荷がかかる場合があります。過剰な負荷がかかり続けると、歯・歯周組織(歯茎や顎の骨など)が痛みやすくなります(外傷性咬合による咬合性外傷)。
②食べ物を噛みにくくなる
歯並びが乱れていると、前歯で食べ物を噛みちぎりにくくなったり、奥歯で食べ物をすり潰しにくくなることがあります。
その結果、食べ物を十分に細かくできないまま飲み込んでしまい、胃や腸に負担がかかって、消化不良などを引き起こすことも。
③発音しにくくなる
歯並びが乱れていると、歯のすき間から空気が漏れ、発音に支障が出やすいです。乱れた歯の位置によって舌の動きが邪魔されてしまい、発音しにくくなることも。
前歯の歯並びが乱れている方は、特に、サ・タ行(+ナ・ラ行)が発音しにくくなる傾向が見られます。
④隅々まで歯を磨きにくくなり、むし歯・歯周病が進行しやすくなる
歯並びが乱れていると、歯磨きの際に隅々まで歯ブラシを行き届かせにくいです。
隅々まで歯ブラシを行き届かせにくいと、歯垢・食べかすなどの磨き残しが増えやすくなります。事実、歯並びが乱れている方は、磨き残しが原因でむし歯・歯周病が進行しやすい傾向が見られます。
⑤口腔内・のどが乾燥し、むし歯・歯周病や風邪などの感染症にかかりやすくなる
出っ歯・ガタガタ歯・開咬など、歯並びが乱れている方は自然にお口を閉じられないケースが少なくありません(唇に力を入れないと、お口を閉じられない)。
お口を閉じにくいため、歯並びが乱れている方は常にお口をポカンと開けていたり、口呼吸になりがちです。
常にお口を開けていると口腔内・のどが乾燥し、むし歯・歯周病や風邪などの感染症にかかりやすくなります。
⑥口元の印象が悪くなる
歯並びが乱れていると、口元の印象が悪くなりやすいです。
人前で大きくお口を開けられない、ついつい、手で口元を隠してしまうなど、歯並びの乱れが原因でコンプレックスを抱えてしまうことも。
⑦全身の筋肉・骨格のバランスが乱れる
歯並び(噛み合わせ)が乱れていると噛んだときに偏った負荷がかかり、顎関節の筋肉・骨格のバランスが乱れることがあります。
顎関節の筋肉・骨格のバランスの乱れが顎→首→肩→背中→骨盤→足、というように波及し、全身の筋肉・骨格のバランスが乱れる場合も。
【矯正の無料相談を受付中です】
熊谷ディアベテスクリニック歯科では、歯の矯正の無料相談を受け付けています。
「歯並びの乱れは治した方がイイ?」
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など、矯正治療に関するご不安やご質問がある方は当院までお気軽にご相談ください。カウンセリングは無料です。ご予約はお電話にて承っております。